ライブレポート

オープニング〔センターステージ〕

オープニング

青空の下、1万5千人の観客を前にスタート!

開場1時間近く前から行列となるなど大勢の観客で埋め尽くされた万博公園東の広場。連日の雨も止み晴れ渡った空の下、オフィシャル・グッズとして販売された、「顔晴ろうニッポン!」の合言葉がプリントされたTシャツやタオルも、既に多くの人たちが身にまとい開演を待ちわびていた。そんな中、ステージに登場したのは、吉竹史(毎日放送)、上田剛彦(朝日放送)、坂元龍斗(関西テレビ)、虎谷温子(読売テレビ)の関西各テレビ局のアナウンサー。「こういうときこそ音楽というエンタテインメントの力をもとに、積極的に支援を呼びかける場を作ることが、阪神淡路大震災を乗り越えた関西だからこそ期待されています」という虎谷アナの言葉をはじめ、関西から被災地へ復興のメッセージを贈ろうという、このチャリティーコンサートの主旨をアナウンス。普段はあまり顔を合わせることのないライバル(?)局のアナウンサー同士が元気に集い、アットホームな雰囲気でスタートを告げた。

Act1〔Rステージ〕 山村隆太・阪井一生(flumpool)+杉本雄治(WEAVER)

山村隆太・阪井一生(flimpool)+杉本雄治(WEAVER)

トップバッターは、この日限りの貴重なセッション!

そのアーティスト名がアナウンスされるや場内は大歓声!「めっちゃ天気いいですね~!楽しむ準備は出来てますか!?」と、この日のトップバッターを飾ってくれたのは、人気ロックバンドflumpoolの山村隆太(vo)・阪井一生(g)のふたり。当日夜に名古屋でライブを行うにも関わらず、その熱い志で朝一番に到着し参加してくれた彼ら、アコースティック形態のライブは、かつて大阪で路上ライブをしていた頃以来とのことで、極めてレアなステージ。そして、「後輩がたまたま裏にいたので(笑)」(山村)と、WEAVERの杉本雄治(vo&p)が参加する、この日限りの豪華セッションも実現! 杉本のピアノが楽曲にドラマチックに華を添え、美しいメロディとコーラスを聴かせた『星に願いを』では大きな手拍子が生まれ、オーディエンスも思いがけない共演に大いに盛り上がる。「短い時間だけど全力でみんなに勇気と希望を届けようと思います」(山村)と、続いてデビュー曲『花になれ』を披露。その切なる想い を広大な万博公園に響きわたらせ、3人はステージを後にした。

  • 1. 星に願いを
  • 2. 花になれ

Act2〔Lステージ〕 高橋優

高橋優

日常を曝け出し、希望の光を与えた魂の歌

「短い時間ですが、2曲、精一杯歌わせていただきます」と挨拶し、Lステージの一発目に登場した高橋優。アグレッシブにギターをかき鳴らし、攻めモードでスタート。エモーショナルに吐き出す刺激的な言葉は求心力を持って、一気に会場全体を引き込んでいった。「被災された方々を取り囲む環境がこれから1日でも早くいい方に進んでいき、今ここにいる全員がちょっとずつでも心から笑える瞬間が増えていきますように」と、願いを込めてラストに歌われたのは、強い信念を感じさせる『福笑い』。歌に導かれるように客席も徐々に笑顔になり、自然と温かな手拍子が起こった。その光景は、この曲にある“きっと世界の共通言語は英語じゃなくて笑顔だと思う”という印象的なフレーズを体感するような幸福感に満ちていて、遠い空の下からでも、強い想いや祈りは被災地まで届くんじゃないかという希望を与えてくれた。

  • 1. 素晴らしき日常
  • 2. 福笑い

Act3〔Rステージ〕 キマグレン

キマグレン

万博公園を包み込んだ、歌がもたらす爽やかで熱い風

波の音のSEに包まれながら登場したのは、キマグレンのふたり。『顔晴ろうニッポン!手をつなごう関西!』のタオルを広げ、無言でその想いを伝えた彼ら。静かに始まった『トコシエ』にじっと聴き入る会場。優しいメロディには自然と手拍子が生まれ、KUREI(vo)も思わず「ありがとう!」と口にするほどにピースフルな空気がオーディエンスを包む。「右手を上げて」と扇動すれば、客席全体に優しい手のウエーブが揺れる。「もっとみんなの声を聴かせて。1万5000人の声ってこんなものなのかい?」という問いかけに、ちびっ子たちのかわいいラララ♪も会場のそこかしこで聴こえてくる。そして、軽快かつドラマティックなギターのカッティングから「今日はこのステージからメッセージを、みんなの声を(東北に)届けよう」と、名曲『LIFE』を熱唱。会場の手拍子と歌声はどんどん大きくなり、サビでは皆が思い思いにタオルを回しジャンプ! 万博公園東の広場に爽やかで熱い風を運んでくれた、キマグレンのさすがのステージだった。

  • 1. トコシエ
  • 2. LIFE

Act4〔Lステージ〕 スターダスト・レビュー

スターダスト・レビュー

日本一美声なオヤジの歌声に感涙!

キマグレンで沸いた会場に続いて現れたスターダスト・レビューは、歌もウマいがしゃべりも天才的な根本要(Vo)の「ここからステージの年齢層は一気に上がります。オヤジ、ガンバります!!」のMCに歓喜と賛同の大拍手。さすが今年デビュー30周年のベテラン!キーボード+5人の歌声によるアカペラスタイルで、小田和正をはじめ多くのシンガーがカバーしている「木蘭の涙」をじっくりと聴かせる。「3月11日以来、みんな“自分にできることが何かないか?”って探してきたと思う。これからもみんなの心の中にその思いがあれば東北は、東日本は、日本はもっともっと前に向かっていけると思う。今、僕らはこんな気持ちで最後の歌を歌わせてもらいます」と話し、「上を向いて歩こう」を。幸せは雲の上に。ひとりぼっちの夜も、泣きながらでも、顔をあげて歩こう。根本独特のかすれたハイトーンが温かく聴き手の心に広がり、涙をそっと拭きながら聴き入る人の姿もあちこちに。

  • 1. Amazing Grace~木欄の涙
  • 2. 愛の歌
  • 3. 上を向いて歩こう

Act5〔Rステージ〕 WEAVER

WEAVER

神戸発、瑞々しいサウンドで伝えた歌の力

続いては、先ほどflumpoolの山村隆太(vo)・阪井一生(g)のふたりをサポートした杉本雄治(vo&p)をはじめとする人気上昇中の3ピースピアノバンド、WEAVER。「どーもWEAVERです! 今日は思いっきり楽しんでいってください!」(杉本)と開口一番、CM曲としても話題を呼んだ彼らの代表曲『僕らの永遠~何度生まれ変わっても、手を繋ぎたいだけの愛だから~』を披露。力強いバンドサウンドに会場は大いに盛り上がる。「今日はこんなに晴れて地元にライブで来れて嬉しいです」(b・奥野)、「この震災で不安な気持ちになってるひともいると思うんですけど、今日はステキな音楽で、優しい気持ちで、笑顔になって帰って欲しいです」(杉本)。’95年の阪神大震災を乗り越え復興した、神戸出身である彼ら。今日という日の意義を深く噛みしめながら、続く『Hard to say I love you~言い出せなくて~』でも飾らない瑞々しい魅力でアピール。グッと会場を惹きつけた3人だった。

  • 1. 僕らの永遠~何度生まれ変わっても、手を繋ぎたいだけの愛だから~
  • 2. Hard to say I love you~言い出せなくて~

Act6[Lステージ] スキマスイッチ

スキマスイッチ

丁寧に紡がれた音色と言葉

時折吹く風が心地よく、会場も温まった頃に登場したのはスキマスイッチ。彼らといえば、震災が起こった3日後の3月14日、“自分たちにできること”を考え、ミュージシャンの中でもいち早く立ち上がって名曲『奏(かなで)』を被災地へのメッセージとしてYouTubeを通じて公開したことも印象深い。イベントでは、アコースティックギターと鍵盤というシンプルなスタイルで2曲を演奏。一音一音を慈しむように、一語一語を深く噛みしめるようにして、丁寧に届けられた歌は心にじんわりとしみこんでいき、誰もが陶酔していた。初めてスキマスイッチのライブを観たという10代の女の子は「いろんな想いがめぐって、涙を堪えるのに必死だった」。多くの世代を感動させる深い深い余韻を残してくれた。

  • 1. ガラナ
  • 2. ボクノート

Act7〔Rステージ〕 加藤登紀子

加藤登紀子

大らかな母性を感じさせたさすがのステージ

切ないピアノの音色に誘われステージに現れたのは、永きにわたりシンガーソングライターとして活動し続ける加藤登紀子だ。風になびく鮮やかなブルーの衣装を身に纏った彼女は、いきなり代表曲にして名曲『百万本のバラ』を披露。切々と噛み締めるように、観客ひとりひとりに優しいまなざしを贈りながら歌う姿に、自然と手拍子が沸いてくる。『Imagine』のカバーで聴かせた、大らかな母性で包みこむような、シンガーとしてのスケールはさずがだ。万博公園に集まった老若男女を問わない大勢のオーディンエンスも、これには思わず聴き入ってしまう。「青空の下にいるとこの曲をやりたくなるんだけど、いいお天気でよかったね。みんなどうですか?」と観客を気遣う彼女。最後に披露された『Power to the People』では場内大合唱! ジャンルや世代を問わず、理屈抜きに歌の力で巻き起こした大きくあたたかな拍手。音楽の、歌の持つ力を、改めて感じさせれくれたステージだった。

  • 1. 百万本のバラ
  • 2. Imagine
  • 3. 今どこにいますか
  • 4. Power to the People

Act.8 〔Lステージ〕 HOUND DOG(アコースティックVer)Vo.大友康平 G.土方隆行、設楽博臣 Key.佐藤達哉

HOUND DOG

鋼のような強い精神、そして“愛”がすべてさ!

アコースティックセットのためボーカルの大友康平以外は着席ながら、1曲目のイントロが流れ出すと同時に地鳴りのような歓声と拍手が。大友はマイクスタンドをぐるぐる振り回し、ファンにはおなじみのアクションで応える。ステージをゆっくりと右に左に行き来しながら、「後ろの方まで聴こえてますかー!届いてますかー!」と声をかけ「歌詞がわかる人は一緒に歌って下さい」と、『ff(フォルティシモ)』を。「愛がすべてさ」と歌うこの曲が大ヒットした'85年当時から応援し続けているファンたちや、抱っこした子供の硬く握った拳を空に突き上げる若い親子連れなど、幾世代もの聴衆の心に、大友の包容力のあるしゃがれた歌声が熱い熱い火を灯していく。「歌には力がある。そして一人ひとりの人間の力は小さいけど、それがまとまるとすげぇ大きな力になる」と言い、作家の伊集院静とともに詞を作り上げた新曲で、この日が初披露となる『ハガネのように花のように』を歌い上げ、ステージを後にした。

  • 1. BRIDGE
  • 2. ff(フォルティシモ)
  • 3. ハガネのように花のように

黙祷〔センターステージ〕

黙祷

祈りと希望を込めた1分間の黙祷

HOUND DOGのライブに続いて、α-Station、FM COCOLO、FM802、KISS FMの各局を代表するDJ陣が登壇し、募金の協力を呼び掛けるとともに、震災発生と同時刻の14時46分より、出演者、観客全員で1分間の黙祷。さっきまではしゃいでいた子供たちもシンと声をひそめ、被災地への祈りを捧げる。中にはチャリティタオルを高々と掲げ、いつまでも目を閉じる人の姿もあちこちに見られた。沈黙の中で、出演者、スタッフ、そして1万5千人もの観客の、言葉にならない祈りと希望が開場を満たす1分間となった。

Act9〔Rステージ〕 The NO PROBLEM's(キヨサク from MONGOL800)

The NO PROBLEM's

希望の光に満ちたステージパフォーマンス

1分間の黙祷を捧げた後登場したのは、4/10(日)に沖縄県から開催された本イベントのバトンを関西に繋ぐためにやってきたMONGOL800のキヨサク率いるThe NO PROBLEM's。柔らかいギターサウンドとキヨサクの力強くも優しい歌声が心に染み渡る。そのメロディに寄り添うようにDragon AshのダンサーATSUSHIが妖艶で高く舞い上がるようなダンスで観客を魅了し、更にアーティスト大城英天がライヴペインティングを披露する新たなステージを魅せた。祈りを込めたナンバー『pray』は被災地に届けとばかりにエモーショナルに歌い上げ、会場をひとつにさせた。「こんな大勢の前で歌えると思ってなかった」と語り、『小さな恋のうた』をアコースティックバージョンで披露すると手拍子が鳴り響き優しい音に包まれた。そしてステージ終了とともにペイントも完成し太陽に向かって力強く咲く花が色鮮やかに描かれていた。

  • 1. blue blues
  • 2. oray
  • 3. 小さな恋のうた

Act10〔Lステージ〕 細美武士

細美武士

強烈な存在感で会場を沸かせた静かなるエモーション

ゼロ年代の日本のオルタナティブロックを牽引してきたELLEGARDENの活動休止後、2009年にthe HIATUSを結成した細美武士が登場。アコースティックギター1本での彼のソロ・ライブは貴重なだけに、会場は期待に満ちていた。そんな中、静かに歌い出したのはthe HIATUSの『西門の昧爽』、そして2曲目はELLEGARDENの『Make A Wish』。この曲ではサビのメロディを観客が、細美がそのハーモニーを歌うというシーンもあった。さらにイントロが鳴った瞬間会場が大歓声に包まれたのが、ELLEGARDENの1stフルアルバムから『風の日』。ラストはthe HIATUSの初EP(2ndアルバム『ANOMALY』にも収録)としてリリースされた『Insomnia』。印象的だったのは、どの曲も、まるでこの日のために作られたかのような祈りを込めた歌詞。その言葉が、優しく、力強く会場全体に響き渡っていた。

  • 1. 西門の昧爽
  • 2. Make A Wish
  • 3. 風の日
  • 4. Insomnia

Act11〔Rステージ〕 miwa

miwa

突き抜ける力強くもキュートな歌声で一気に魅了

まばゆい日差しが差し込み、爽やかな風が吹き抜ける中登場したのはキュートなルックスと華奢な体で力強くギターを掻き鳴らす20歳のシンガーソングライターmiwa。デビュー曲ながらテレビドラマの主題歌に抜擢された『don't cry anymore』が始まると、会場から手拍子が起こり出す。その愛らしいルックスから発せられる、女性の強さを感じるリリックとキュートかつパワフルなボーカルが突き抜けるように会場に響きわたったとき、これまで彼女のライブを目にしたことのない大多数の観客は驚きを隠せない。「みんなの元気とパワーが被災地に届ければいいなと思います」とメッセージを送り、続いては自身が不安を抱えていた高校時代に書いたという曲『つよくなりたい』を披露。誰もが抱く夢への不安を切なくもまっすぐな歌詞で表現し、何度も「つよくなりたい」の言葉を会場に笑顔で響かせた。元気で前向きなmiwaという新しいパワーに、会場は一気に魅了されたようだった。

  • 1. don't cry anymore
  • 2. つよくなりたい

Act12〔Lステージ〕 植村花菜

植村花菜

確かな実力を感じさせた弾き語りスタイル

続いては「3日前にデビュー6周年を迎えたばかり」という植村花菜が登場。ブレイクまでは何度もくじけそうになったが、多くの人に支えられて歌を続けてきたと、感謝の気持ちを込めて『My Favourite Song』を披露。また、兵庫県川西市出身の彼女だけに、地震の恐ろしさは身に染みて感じているからこそ「日本中が家族や友達の大切さを改めて感じていると思う」と、大ヒットした『トイレの神様』を演奏。人とのつながりの大切さや優しさを実感させるような彼女の歌声に、小さな子供から年配の観客までもが聞き入っていた。そして、アコースティックギター弾き語りは、デビュー前のストリート時代からのものだけあって、これだけの大会場でもそのスタイルは確固たる力強さを感じさせるものだった。

  • 1. My Favourite Song
  • 2. トイレの神様

Act13〔Rステージ〕 藤井フミヤ&藤井尚之

藤井フミヤ&藤井尚之

歌に込めた気持ちがしんしんと胸に残る

「僕らの歌が遠くまで届くように、気持ちを込めて歌います」と、1曲目は『白い雲のように』を。「おぉ~」という静かな歓声があちこちから聞こえ、さっきまでシートで横になって観ていたパパは立ち上がり、子供やママと一緒にステージに向かって大きく手を振る。「東北の空まで届け!」と、名曲『TRUE LOVE』を。「チューニングしてる間はシンとしちゃうね」と話すステージ上の二人はまるでフォークデュオのようだけど、そうじゃない。「日本、そして世界平和を願って『I have a Dream』を聴いて下さい」と、3曲目はそのバンド、チェッカーズ時代の曲を披露。「僕らはずっとはるか遠い未来を夢見てた」「今日より素晴らしい明日を」「きっと叶うように」。素朴なギターに乗せて歌われる飾りのない言葉たちが、いつまでも胸に響き続ける。初めて聴く人にも、ずっと前から知っている人にも、同じように歌を噛みしめさせてくれるような、美しくも貫禄のステージだった。

  • 1. 白い雲のように
  • 2. TRUE LOVE
  • 3. I have a dream

Act14〔Lステージ〕 Char

Char

会場の空気を一変させたクールなギター!

この日は他の多くの出演者の中でも非常に多かったギターでの弾き語りというスタイルながら、明らかに他とは一線を画す演奏で印象深かったのがChar。1曲目の「Bamboo Joint」から、ギター1本だけで強烈なグルーヴを生み出し、会場の空気を一変させた。さらに2曲目には「何やろうかなあ」とラフなMCから、客席のリクエストを受けてそのまま『Long Distance Call』を披露。超絶テクニックのギタープレイと、ピースフルな歌声に、会場が包み込まれた。そしてラストに演奏したのはなんとジミ・ヘンドリックスの『紫のけむり』のカバー。曲の途中では観客とのコール&レスポンスも盛り込み一気にヒートアップさせる。演奏を終えると「ありがとう」の一声を残しステージを去ってゆく。終始クールな姿と熱い演奏の余韻が残った。

  • 1. Bamboo Joint
  • 2. Long Distance Call
  • 3. Purple Haze

Act15〔Rステージ〕 渡辺美里+DEPAPEPE

渡辺美里+DEPAPEPE

音楽が異なる世代をつないだ劇的な瞬間!

ギターデュオ、DEPAPEPEは「どうも~~」なんて関西人らしい登場の仕方で「僕ら、インストなんで歌いませんが気持ちを込めて演奏したいと思います!」と始まった。軽快なテンポに乗った爽やかなギターのフレーズが空に舞い上がると、胸躍る曲に誘われるように、一歩づつステージに近づいていく人、曲に合わせジャンプしながら笑い合う人、それぞれの楽しみ方で応える。1曲終えたところで、渡辺美里が登場。大きな拍手に包まれる中、DEPAPEPEの演奏を背に『10years』、「みんなに一緒に歌ってほしい歌があります」と『My Revolution』を。歌詞がなくても全部歌えてしまう、渡辺美里の曲とともに80年代を過ごしたファンと、DEPAPEPEでギターの楽しさを知った世代とが見事に調和しながら演奏を楽しんでいる。これこそが音楽の持つ力!最後は、「音楽の花が日本中に咲くように」との言葉とともにしっとりと。透き通るギターの音色と、ハリのある歌声が会場を包み込むように大きく広がって行った。

  • 1. ONE(PEPAPEPE)※以下、渡辺美里+DEPAPEPE
  • 2. 10years
  • 3. My Revolution
  • 4. 始まりの詩、あなたへ

Act16〔Lステージ〕 海援隊

海援隊

ユーモアと涙が交錯した感動的なステージ

トリを飾るのは海援隊。冒頭から武田鉄矢が「3年B組ー!」とコール、客席からの「金八先生ー!」の大レスポンスで一気に観客を掴むやいなや、『贈る言葉』を披露。中牟田、千葉の美しいコーラスとともに会場に大合唱が巻き起こった。そして、あの名曲の続編のような形で歌われた『母に捧げるバラード エピソード1』。これは、神戸で料理店を経営していた武田鉄矢の姉が、阪神・淡路大震災で被災し、実家の博多へ帰ってきたときの話をもとに書かれたもの。「しっかり商売ばせんか!」と姉を叱咤する母の、たくましさや優しさを感じさせる新たな名曲の誕生であり、東北の被災者はもとより、それは関西の人々への、ひいてはこの国で今を生きるすべての人々へのメッセージとしても響いた。そして最後は、長谷川櫂の「人々の嘆きみちみつるみちのくを 心してゆけ桜前線」という短歌の紹介とともに『さくらのうた』を披露。いつものように終始ユーモアを交えつつも、武田鉄矢自身も涙を流して歌うなど、感動的なフィナーレとなった。

  • 1. 贈る言葉
  • 2. 母に捧げるバラード エピソード1
  • 3. さくらのうた

エンディング〔センターステージ〕

エンディング

この日のみんなの想いを…東日本へ、全国へ!

最後はステージにこの日の出演のアーティスト、アナウンサー、DJが集合し「顔晴ろうニッポン!手をつなごう関西!」の言葉を合唱。そして沖縄でのチャリティーコンサートを引き継ぐ形で開催されたこの公演が、名古屋へとバトンタッチされることも伝えられた。こうした多くの出演者が登場するコンサートでは、一般的にお目当てのアーティストが終われば会場を後にする観客も少なくないが、ほとんどのお客さんが会場に残っていたことも印象的だった。またこの日のバックステージには、出演者だけでなく、在阪の音楽関係者とマスコミ関係者が枠を越えて大集結、力を合わせてコンサートを作った。16年前の阪神・淡路大震災時に、日本中から支援を受けた関西。今度はその関西から音楽の力を通してエールを贈ろうという想いが、1万5000人という大観衆につながり、会場を後にするたくさんの観客の笑顔は、復興へ向けての確かな希望なのだと感じさせてくれた。皆様に感謝!

会場内レポート

連日の雨もあがり、快晴の万博公園東の広場は開場と同時に大勢が集った

入場ゲート前

入場ゲート前には朝早くから行列が!開場と同時に多くの人が東の広場へ。

リストバンド

入場者の腕には、ロゴ入りのリストバンドが。記念に持ち帰った人も多かった。

ステージ後方

ステージ後方より。1万5千人以上の人々が会場内の芝生を埋め尽くしていた。

太陽の塔

振り返ると太陽の塔が目に入る。これはステージからの眺めも良さそうです!

緑に囲まれた会場内では、老若男女が思い思いにコンサートを楽しむ

カップル

椅子やレジャーシートを用意してのんびりとコンサートを楽しむカップルの姿も。

タオルを掲げて踊る子供たち

タオルを掲げて踊る子供たち。天候も良く、ファミリーでの参加も目立った。

タオルを回すチビッコ

キマグレンの楽曲に合わせてタオルを回すチビッコ!大人も子供も大盛り上がり!

拳を突き上げて

こちらは肩車されたままパパの拳を突き上げて、「愛が〜すべ〜てさ〜♪」

ステージ以外でも、出演者からボランティアスタッフまで一体となって

カメラマンがズラリ

スペースシャワーTV生中継用のカメラの他、マスコミ各社の取材陣は関西圏外からも。

アナウンサーも募金活動

MCでステージを盛り上げたアナウンサーも自ら募金活動に参加していました。

DJのヒロ寺平

DJのヒロ寺平も、募金箱を手にして、お客さんたちとコミュニケーションを。

ボランティアスタッフ

事前に応募してくれたボランティアのスタッフたち。ありがとう&お疲れ様!

物販ブースも大盛況。そして美しい夕焼けと笑顔とともにフィナーレ

Tシャツ

開場と同時にTシャツを購入し、さっそく着用している人も大勢いました!

タオル

Tシャツ同様、ロゴがプリントされたオフィシャルタオル。こちらは早々に完売!

帰路

多彩なジャンルの出演者にも関わらず、ほとんどの人が最後まで会場に残った。

夕焼け

この日のために集まったすべての人々を祝福するような美しい夕焼けに染まった。